ベタ稚魚一ヶ月の成長録(エサ、環境、タンクメイトなど)
ベタのふ化から一ヶ月程度経ちました。
うまく写真が撮れないのですが、一番大きい稚魚が1センチに満たない程度。小さい稚魚になると3ミリ程度と結構差があります(↑の稚魚は中くらい)。無精卵が多く食卵もあったので、全部で20匹程度。ベリスラの稚魚もちらほら見かけます。
今回は、この一ヶ月のベタ稚魚成長録をまとめてみます。
□環境
・45センチ水槽(正確には特大プラケースですが)、スポンジフィルター(テトラ ビリーフィルター)、セラミックソイル
水深は浅めにしています。水量14リットル程度。ちなみに、今後この水槽はメスベタの混泳水槽にする予定です。
<水草>
・マツモ、アヌビアス・ナナ、アマゾンフロッグピット、ウキクサ、自作南米ウィローモスマット
ふ化~数日間のエサ用の微生物(インフゾリア)に期待して、水草、とくにアマゾンフロッグピットとモスを多めにしていました。アマゾンフロッグピットの根っこやウィローモスには微生物がたくさん沸くらしいです。
一応、Youtubeに挙げている動画では、アマフロの根っこに微生物が確認できます。実際に食べていたかどうかはよく分かりませんが、稚魚の数自体大きく減ってはいないので、それなりに狙い通りだったかと。
また掃除用にエビを入れていたのですが(詳細後述)、ヤマトヌマエビがベタの稚魚を襲うというような情報も散見されたので、隠れ家としてマツモなども多めにしておきました。
<タンクメイト>
・ベタのメス(隔離ケース)、ヤマトヌマエビ1匹、ミナミヌマエビ10匹超
ベタ稚魚のエサとして、ブラインシュリンプや人工飼料をすりつぶしたものを大量に与える必要があります。ただし、稚魚にストレスを与えたくないので、掃除や水換えは最低限にしたいです。
そのため、各種エビをを掃除用に入れました。ミナミヌマエビはボトルで放置していたものを数匹入れたのですが、いつのまにか抱卵、ふ化していたようで、現在モスマットや壁面に2ミリほどの稚エビが多数はりついてます。
ヤマトヌマエビはベタの稚魚を襲うという情報もあって隔離しようか迷っていました。ある日、ベリスラで底に横たわっているベタの稚魚がヤマトのハサミに捕まったところを目撃したのですが、すぐに泳いで逃げていました。ヤマトも狙ってつかんだわけでもないようで、追いかけるような素振りも見せませんでした。
もちろん、つねに監視しているわけではないですし、孵化したての時に襲われていた可能性もありますが、個人的には、健康な(元気な)稚魚ならばヤマトヌマエビとの混泳は問題ないかなと思います。
□エサやり
ふ化後4日目くらいから、毎日ブラインシュリンプを湧かせて与えていました。繁殖は今回限りの予定で、新たに器具を用意したくないので、以下のように、あり合せでまかないました。
・2リットル炭酸ペットボトル(丸いもの)の下半分(フックを引っ掛けるために穴を開けてます)
・吸盤付きフック
・エアポンプ、エアチューブ
・コーヒーフィルター(百均で購入した余り物)
・天然塩
・ブラインシュリンプの卵
・スポイト
<沸かせ方>
1.ペットボトルの下半分に、500ミリリットルの水道水と天然塩を大さじ一杯に満たない程度(12グラムくらい)を混ぜ、稚魚と同じ水槽に浮かべる(ヒーターが必要なため)。
2.ブラインシュリンプの卵を適量入れて、エアレーションを強めにかける。卵が全体的に舞う程度にする。
3.ライトを長めに照射しておきます。24時間後には沸いています。
<ブラインシュリンプの採取方法>
1.ペットボトルを水槽外に取り出す。当然エアレーションも止めます。
2.ブラインシュリンプは光に集まる性質があるので、ライトを当てると吸い取りやすいです。
3.卵の殻や、孵化しなかった卵を避けてスポイトでブラインシュリンプを吸い取り、コーヒーフィルターで漉しとります。
塩水なので、そのまま水槽に入れてはいけません。※特に水草が枯れます。というか、最初適当にやりすぎてアマフロが半分以上枯れました;;
<注意事項>
・ペットボトルは丸型がいいです。四角だとフックでの固定が面倒ですし、ボトルと水槽壁面の間に稚魚がはさまったりしてました。また水流が滞って、卵がうまく舞わなかったりします。※ただし、私が使っていたペットボトルは足があるもので、そこに卵がひっかかっていたり……。
・ペットボトルは深めの方がいいです。意外と塩分が飛び散りますので。
・天然塩のほうが圧倒的に孵化率が高いです。当初、いわゆる食卓塩を利用していたのですが、孵化率が悪かったです。
・ブラインの採取時は、ペットボトルを水槽外に出してから少し放置します。そうすることで、未孵化の卵は下にたまり、卵の殻は浮いてくるので分離してくれます。
・孵化したてのオレンジ色のブラインシュリンプを与えます(ヨークサックがついているもの)。孵化から時間が経って白っぽくなると栄養がなくなります。
本来は、ブラインシュリンプを一日三回程度与えるみたいです。ブリーダーの方は、三回、時間を分けて沸かせたりしているらしいのですが、そこまではできませんでした。
そのため、ちょっと多めにブラインシュリンプを沸かせて、朝にまとめて投入していました。淡水でも一日くらいは生きているらしいですし、夜確認してもちゃんとベタ稚魚のお腹がオレンジ色だったので問題なさそうです。そんなやり方なので、掃除用のエビを入れておいて正解でした。
調べた中で、まとめて沸かせて冷凍しておくという方法がありました。面倒だと思ってパスしていたのですが、今思うと毎日湧かせるよりもまとめて冷凍しておいたほうが楽だったかもしれません。
また、ヒーターやエアレーションなしで沸かせる方法もあります。一度試したのですが、孵化に3日ほどかかり、孵化率も悪かったです。ベタの場合、水槽にヒーターを利用しているはずなのでそれを活用したほうがいいと思います。
ちなみに、余裕があるのであれば、ちゃんとしたブラインシュリンプ孵化器一式を用意したほうがいいと思います。
孵化から3週間目で、ブラインシュリンプをわかせるのは止めて人工飼料に移行しました。当初、成魚用のエサをすりつぶして与えてみたのですが、口にするもののすぐに吐き出してしまいます。
そこで、「稚魚用 ベビーフード 殻無ブラインシュリンプ」を買ってきて試したところ、すぐに食べてくれました。もちろん、活きブラインシュリンプの食いつきにはかないませんが、餌の量のコントロールもしやすく、孵化の必要がないので一気に手間が減りました。ページ上部の稚魚の写真は、殻無ブラインシュリンプを食べているところです。お腹がちゃんとオレンジ色に膨れています。
もう少し大きくなってきたら、成魚用のエサに再挑戦しようと思います。それでは。