今後のゲーム開発のためにアンケートにご協力ください!(『ORIFICE-オリフィス-』)

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おかげさまで、「ORIFICE-オリフィス-」のダウンロード数が4万を超えました。プレイいただいた方、本当にありがとうございます。

ORIFICEの公開後も、続編やその他ゲームの開発を行っていましたが、なかなか進んでいないのが現状です。

で、心機一転、ゲーム開発に本腰を入れたいと思っているのですが、少々悩んでいるところもありまして……。

そんなわけで、以下のリンクからアンケートに答えていただけると助かります! 設問は3つだけです。個人情報は集めません。よろしくお願いします!

アンケートを開始する。

ホラーゲームアドベンチャー『ムコカシ(仮)』の開発中動画公開しました。

どうも、solaです。

あけましておめでとうございます。お久しぶりでございます。

早速ですが、現在制作中のスマートフォン向けホラーゲーム『ムコカシ(仮)』の報告です。

冒頭のムービーではまだゲームの内容は分からないと思いますが、雰囲気だけでも。

動画には出ていませんが、登場人物のモデルなどもあらかた出来上がっています。

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王道和風ホラーな感じを目指しています。プロットのおおまかなところは、『星下の贖罪』とほぼ同時に作っていました。

ただシナリオ量やゲーム性において、当時の自分には実装が難しいところがあったのでお蔵入りしていました。

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スクリプトの処理や、移動処理、それから絵作りなど、表に見えにくい部分でいろいろと改善しています。

それから、操作面やゲーム部分について、『オリフィス』よりも分かりやすく(操作しやすく)したいと思っています。もっとユーザーフレンドリーにって感じで。

どこまでできるかわかりませんが、がんばります。

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ストーリーは王道な感じになると思います。ホラーと銘打っているので、演出に力を入れたいところですが、どうですかね……。驚かしとか苦手ですし。

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規模は小さめで、手軽に遊べるところを目指したいです。

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ちなみに、『オリフィス』の続編も鋭意制作中です。ちょっと自分なりに思うところがあって制作を後回しにしています。結構規模の大きいものになる予定です。

そんなわけで、先に『ムコカシ(仮)』をリリースします(したいです)。

ORIFICE2「BREATH-ブレス-」開発報告その1-あらすじ、キャラ紹介など-




というわけで、「BREATH-ブレス-」の開発報告第一弾です。

今回、下記のようにシステム面を変更しています。

・操作方法の選択が可能に。

ORIFICEと同じ操作方法(画面左の任意ドラッグで移動、右の任意ドラッグでカメラ回転)に加えて、「画面左の任意ドラッグでカメラ回転、画面右の任意ドラッグで移動」、「操作パッドを固定して、左のパッドで移動、右のパッドでカメラ回転」、「操作パッドを固定して、左のパッドでカメラ回転、右のパッドで移動」を追加。

・タップ操作感度の改善

評判のよろしくなかった(自分でもそう思います)オブジェクトのタップ感度を改善(する予定です)。

・タップ操作方法の追加

ORIFICEでは、タップしたい対象に近づいて、それを直接タップすることでイベント(会話など)がはじまりましたが、今作では吹き出しアイコン(動画で、オブジェクトに近づくと右上に出るアイコン)のタップでもイベントがはじまります。もちろん、従来通り直接オブジェクトをタップしても操作できます。

それから、ImageEffectという機能を使って画面作りをしています。動画だと、白い部分が輝いて見える処理、遠くの建物などがぼやける処理、霧のような処理あたりです。が、どうもこれが原因で端末がめちゃくちゃ熱くなります。調整してもダメそうなら、ImageEffectは外す予定です。

以下、あらすじやキャラクター紹介、ORIFICE-オリフィス-の考察なんかをつらつら書いてみます。一応、ネタバレ注意です(ちなみに、変更の可能性大いにありです!)。

 

■あらすじ

「それは、時に願いであり、時に希望であり、そして――ただの呪いだった」

エルハベル教の司祭であるシャハルと、その幼馴染で、ふとしたことから猫の体に魂を宿すことになったエラは、山間の街「ティペッシュ」を訪れていた。

この地域には”ゴーレム”と呼ばれる”悪意”の伝承が残っている。ゴーレムとは土塊から作られた化け物で、主人によって魂を吹き込まれ、彼らを守るために利用されてきたという。

”ゴーレム”にエラの体を取り戻すヒントがあるのではないかと、シャハルたちははるばるこの街までやってきたのだった。

街角で出会った少女に案内された宿で、シャハルは”魔女”の噂を聞く。近くの森深くに、恐ろしい力を持った魔女がいるというのだ。

シャハルたちは取り急ぎ、森へと向かうことにしたのだが……。

 

■キャラクター

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名前:シャハル

主人公。エルハベル教の司祭だが、現在、幼馴染のエラの体を取り戻すために教会に内密で旅を続けている。教会を裏切っていることに少しばかりうしろめたさを感じている。

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名前:エラ(猫:ショコラダ)

シャハルの幼馴染。ナハルという街の領主の娘だったが水害に巻き込まれその犠牲となった。

が、その際になぜか飼い猫のショコラダに魂が移った。そのため、現在は猫の姿である。シャハルとともに自分の体を取り戻す旅を続けているが、なんだか猫でもいいかなーとか思いはじめている。

 

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名前:グリータ

ティペッシュのとある宿屋の娘。猫が好きでエラに興味を持つ。シャハルたちを両親が営む宿屋へと案内する。どうやら、両親からは疎まれているようだ。

 

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名前:ハレア

ティペッシュの森奥深くに住まう魔女。住まいを訪ねたシャハルとエラをもてなそうとするが……。

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ゴーレム。シャハルたちを侵入者とみなし、排除しようとする。人語が理解できるかすら分からない。

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名前:ルプス

エルハベル教会に所属。執行者ともよばれ、”悪意”に関連した物事に対処するのが主な仕事だが、エルハベル教内でも彼らの存在を知るものは少ない。教皇及び枢機卿団が直接管理している。

教会組織には明記されておらず、普段は庭師や牧師、シスター、給仕係として働いており、その上司ですら彼ら・彼女らが執行者であることを知らない。命令は絶対遵守。子供嫌い。

 

■ORIFICE考察<ネタバレあり>

<悪意とは>

”悪意”とは、いわゆる「オカルト」全般を指す言葉です。ORIFICEの世界観では、化け物・妖怪・悪魔という存在、病気や怪我、自然災害、嫉妬・暴力・傲慢といった悪しき感情、手品のトリックなどを総括しています。もちろん、ただのオカルトなので一般市民や聖職者の多くはそれが存在しないものだと思っています。しかし、幼馴染のエラが死んだことを知ったシャハルは、マウェッタと呼ばれる”悪意”を召喚し、その力に触れました。つまり、”悪意”は実際に存在していました。

<ORIFICEトゥルーエンドのあらすじ>

マウェッタは死者を蘇らす悪意などではなく、ただ人間の記憶を喰らいその記憶を元に擬似世界を構築する化け物でした。そうしてマウェッタに記憶をいじられたシャハルは作られた記憶の世界を彷徨うことになりました。しかし、ショコラダというしゃべる猫の助けもあり、とうとうマウェッタに打ち勝った(ショコラダによると、「向こう側へ帰った」)シャハルは、ショコラダにエラの魂が宿っていることを知り、彼女の体を取り戻す旅にでることを決意しました。

<残されている謎>

・”悪意”とは何なのか?

シャハルは聖職者であり、教義としての”悪意”は信じていましたが、ただのオカルトだと思っていました。しかし、実際にマウェッタに触れ、その存在を確信します。教会図書館蔵書には、マウェッタ以外のさまざまな悪意について記載があり、エルハベル教会が不自然にそれを隠そうとしていることにも気付きはじめています。また、まだシャハルは噂でしか知りませんが、教会内には”悪意”の対処を専門にする者の存在もあるようです。一体、”悪意”とは何なのでしょうか。

・なぜショコラダ(エラの意識)はマウェッタの影響を受けなかったのか。

エラの魂が宿ったしゃべる猫ショコラダは、すべての記憶をなくし擬似世界をさまようシャハルに記憶を取り戻させようと、手助けをしてくれます。なぜ、ショコラダは擬似世界の中でエラとしての意識・記憶を保持していたのでしょうか。

・なぜエラの魂はショコラダに移ったのか。

水害に巻き込まれた後、気が付いたらショコラダの体に宿っていた、とエラはエンディングで話しています。それは一体どういうことでしょうか?

マウェッタはエラの死から大分経ってから召喚されましたし、また、マウェッタの能力は死者をよみがえらせることではなかったことから、マウェッタ(そしてシャハル)はエラの魂の移動には関与していない事がわかります。

……と、そんな感じでBREATH(と、その後の作品)で解明していきたいと思います。

■その他

BREATHはORIFICEの続編となります。というか、元々ORIFICEはそれだけで完結しないつもりでした。

それについて今になって悩んでいます。なぜなら、続編なので初見さんバイバイになってしまうからです。ORIFICE-オリフィス-をプレイし、かつTRUEENDに到達していないと話が分からない、というのはどうかなーと。

というわけで、今のところ対策として、最初のほうでORIFICE-オリフィス-TRUENDのあらすじをいれつつ、ORIFICEをプレイしてくれよな!とメタい発言をシャハルにさせてみようかなーと。

あとは設定だけ知っていれば初見でも楽しめるゲーム性みたいなものを仕込めればなあと思っています。

 

長くなってしまいました。それでは。




ORIFICE-オリフィス-の続編制作スタートしました。

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タイトルは「BREATH-ブレス-(仮)」です。ORIFICEのつづきものということを明示したいなあとも思ってます。

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とりあえず実機(iPhone5S)でのテストです。絵作りにUnity5のちょっと重めの機能を使っているのでモバイル向けに要調整な感じです。

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立ち絵のあるキャラクターは全部で7~9人位になる予定です。

 

来週辺りに、実機でのプレイ動画や世界観、あらすじなんかを公開したいと思っています。

 

ちなみに、現在開発中のRPGも進行中です。BREATHと並行しての開発となります。RPGの制作が思いの外大変なので、先にこちらのリリースを予定しています。

それでは。



タイトル悩み中 & 今後の展開などなど





こんにちは、solaです。

◆開発中のRPGについて

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とりあえず戦闘システムの基礎は出来上がったので、徐々に素材を作って入れ込む作業に移行したいなあといった感じです。

シナリオのプロットがほぼできあがったので、平行してタイトルとか考えたりしてます。今回は、一本道のRPGということでシナリオ自体は悩まずに実装できそうです。

オリフィス続編の味付けという位置づけで開発を開始したんですが、フタを開けてみれば作業量がかなり重くなってしまいました。本格的な戦闘システムの構築がはじめてだったこともあり見通しが甘かったなあと。一応基礎部分は出来たとはいえ、調整(敵の技とか、成長の度合いとか、ステータス異常とか)はまだ残ってますし、メニュー周りとかも手付かずです。

とはいえ、将来的にRPGを作りたい(シナリオだけは先にできている)ってのがあるので、その修行も兼ねてということで。

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それから、ヒロインのデザインですが、一ヶ月ちょい前、このゲームの開発を開始した辺りで描いたのが左。この頃、背景画の練習などで厚塗りにはまっていたのでリアル調のキャラでいきたいなあと思っていました。で、やっぱりアニメ調の方がいいかなあと昨日描いたのが右です。どっちにしましょかね。

◆今後のアプリ開発

・オリフィス2、3(どちらもタイトル未定) → 話の構想はほぼできあがっており、オリフィスのシステムのまま(ただし作り直しますが)でいくつもりなので上記のRPGが完成次第すぐにとりかかるつもりです。

・星下の贖罪の続編 → こちらも話しの構想はできます。ただ、アプリにするかどうかちょっと悩み中。

・群像劇的な新伝奇物的な → 箱庭歩きまわる系サウンドノベル。現代のお話。ストーリーは個人的に一番お気に入り。

・青春ものサウンドノベル → 上のサウンドノベルが重くなりそうなので、軽いノリのお話にする予定です。

とりあえず、現状である程度、ストーリーや素材などがまとまっているものがこんな感じです。これが全部出せたら一段落といったところでしょうか。さきほど言及した将来的に作りたいRPGは多分、PCでのリリースになると思います。

◆その他

自分は、プログラミング(ゲームエンジンいじり)、シナリオ、3Dモデリング、キャラクターや背景などの2D素材など、音関係とちょっとした絵素材以外は自作しているのですが、それらは独学です。で、一番の情報源はインターネットなわけです(もちろん書籍なんかにも随分助けられましたが)。

そんなわけで恩返しの意味も兼ねて、いずれゲーム制作Tipsみたいなものを公開したいと思っています。ただ、自分は何かに長けているわけではなく、いい意味で何でも屋、悪い意味では器用貧乏な感じなんですね。それぞれ、高度な技術情報を載せても、それは他の方の情報を引用するだけになってしまいそうです。

そんなわけで、「(それなりに規模の大きい)スマホ向けゲームを一つ作る」という体で連載していければなあとおぼろげながらに思っています。その中で、ゲーム制作にまつわるもろもろに触れていく感じで。完全ネタバレにはなりますが、「オリフィスを作る時にこんな風にシナリを作っていきました」みたいなストーリー構築に重きを置いた解説なんかもおもしろいかもしれませんね。

とはいえ、何よりもまずゲームアプリ制作なので、こちらは期待せずにお待ちください。

それでは。



お久しぶりの開発日記です!

お久しぶりです、solaです。

このブログも長らく更新せずにいたので、メールやら何やらで心配いただいたりもしまして、ホント申し訳ございませんでした。

そんなわけで、いろいろとまとめての経過報告です。

 

◆「愛しのゴーレムへ(仮)」制作中止しました。

前回の開発日記でお伝えしていた脱出ゲームですが、開発中止にしました。理由は簡単で、個人的にゲーム内容に納得が行かなかったからです。ゲームアプリを早く・たくさんリリースしたい!と頑張ってはみたのですが、自分の中で納得がいかないまま制作を続けるのは結構つらいものでした。諦めきれずに無駄な努力を続けてみたりしたのですが、先が見えないので思い切って制作中止にします。

開発自体は結構すすんでいて、あとはストーリーと謎解きを組み込むくらいなところでした。ただ、ほんとつまらないんですよね、ゲームとして。で、現在また新しくゲームを開発中です。

※ちなみに、ストーリーのネタ自体は結構気に入っているのでORIFICEの続編に組み込むことにしました。

 

◆ORIFICEの続編

ORIFICEの続編、レビューやメールで続編希望のご意見、続々といただき本当に嬉しいです!

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おかげさまで、現在、ORIFICEはこんな感じでApp Storeのおすすめで人気作品の仲間入りしてます! ありがとうございますー。

で、ORIFICEの続編ですが、プロット自体はもう出来ています。ゲーム内容や素材自体もある程度目処が立っているので、開発自体にはすぐに取り掛かれる状況です。

今のところ、三部作にしようかと思っています。で、将来的にはそれら全部併せて、音楽や絵なんかを新しくリメイクして……みたいなことも考えていますがそれは今はおいておく感じです。

 

◆現在開発中のRPG(タイトル未定)

ORIFICEの続編の構想はあるのですが、その前にどうしても一つ別のゲームをリリースしたいのです。それが現在開発中のRPGです。進捗は10%くらい。ORIFICEと世界観自体は共有していますが、また別の新しいお話です。

進捗は10%くらいと言いましたが、戦闘部分とキャラクターの成長部分の実装に時間がかかってまして、これさえクリアできればあとは素材関連(絵を作って、マップ作って、ストーリー組み込んで……)の作業メインになるので、リリース時期も読みやすくなるかなーって感じです。

ちなみに、絵やイベント内容、マップなどはとりあえずのテスト用です。

 

他にもいろいろと書きたいことはあるのですが、また後日。

それでは。



ORIFICE-オリフィス-たくさんDLありがとうございます記念(?)絵

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↑の絵は、一万ダウンロード記念にと描いていたのですが、なかなか完成せず……気付いたらこんな時期に。

そんなわけで、たくさんダウンロードありがとうございます記念という感じに濁してみたり。

一週間に一記事くらいはあげたいなあと思っているものの、なかなかネタが思いつかず。毎回毎回、次回作鋭意制作中でっす!っていうのもアレですし、ゲーム開発関係以外のこともいろいろと載せていこうかなと思ってます。

それでは。




現在開発中のテストアプリについて





 

現在、↑みたいな感じで、テストアプリを作っています。前回の日記か何かで「ちょっと違う方向性のアプリを作ってます」とか言ってたやつです。

主な目的は、縦画面でTPS的な操作がいけるかどうか(パッドは表示されていませんが、ORIFICE-オリフィス-と同じように画面左で移動、右でカメラ回転です)。

今のところ、横画面と同じくらいの感覚では操作できています。縦画面なので、片手でも操作できるっちゃできるってところが思わぬ収穫かも。

あと、オブジェクトのタップに余裕を持たせています(動画では分かりにくいですが)。ORIFICE-オリフィス-では、タップ時に少しでもスワイプをしてしまう(指がずれてしまう)と、移動(またはカメラ回転)の挙動に移行してしまうため、イライラする場面も多かったかとおもいますが(特にAndroidの方)、今回のテストアプリでは、タッチシステムを一から見直し、少しくらい指がずれてもタップできるようにしています。あと、細かいところではあるのですが、今までのタッチシステムだと特定条件で移動やカメラ回転が暴走することがありましたが、そのバグも修正しています(はずです)。

なんで縦画面を試しているのかというと、今までの拙作アプリのようにストーリーメインではなく、よくある脱出ゲーム的なものを作ってみたいと思ったからです。そうなると、縦画面のほうが気軽にプレイできるかなーと。

ちなみに、動画のキャラクターがORIFICE-オリフィス-のとあるキャラになっていますが、あくまでテストなので、彼女のお話というわけではありません。ORIFICE-オリフィス-に登場するキャラクターには、プレイヤー以外(集落のモブ含め)にも最低限のアニメーションが設定してあるのですが、本編ではほぼ動かなかったので、テストくらいでは使ってやろうかといったノリです。ついでに、建物も仮です。

実際のところ、↑みたいなゲームアプリを公開するかどうかはまだ分かりませんが、現在こんなことをしてますよーということで。

それでは。



「ORIFICE-オリフィス-」の世界観&開発裏話




おかげさまで、iOS版「ORIFICE-オリフィス-」がAppStoreの無料アドベンチャーカテゴリーで59位にランクインしてました(現在は圏外です)。レビューもたくさんいただき、本当にありがとうございます。いただいたレビューを読みながらニヨニヨしてます。

現在、次回作を鋭意製作中です。先の日記では三つくらい案があるみたいなことを書いた気がしますが、ちょいと別の方向性のゲームを考えてます。ただし、テストアプリの出来次第ではお蔵入りするかもしれません。

ちなみに、ORIFICEの続編もストーリーの骨子はほとんど完成しており、ちょこちょこ素材を作ったりしてます。こちらも近いうちにリリースできればと思います。

さて、今回は「ORIFICE-オリフィス-」の世界観(主に神聖エルハベル教会の設定)と開発裏話的なお話をしたいと思います。

昔から頭のなかでこねくり回しているストーリーというか妄想がありまして、「ORIFICE-オリフィス-」はその一部の時代を切り取ったスピンオフ的なノリです。(いつか本筋のストーリーも何らかの形で公開したいなあと思ったりしています)

ちょっと長いですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

1.「ORIFICE-オリフィス-」の世界観

□概要
技術・文化レベルはリアル世界の20世紀初頭くらいの欧米をイメージ。工業技術が急速に発展しつつあるものの、まだまだ神話や伝承からは完全に切り離されていない混濁した感じ。
下記で詳しく述べますが、神聖エルハベル教会によって統治されているため、基本的に文化や風俗に大きな地域差はありません。

□神聖エルハベル教
<概要>
世界の政治、経済、軍事、文化・風俗などを牛耳っており、信者数は世界人口の95%を優に超えている。
その他の民族宗教や無宗教者もエルハベル教との衝突を避けるために、それを受け入れている(取り込まれている)。

<組織>
神聖エルハベル教中央教会を頂点に、世界各地の主要都市に地方教会が置かれ、さらに小都市、市町村、集落に教会が設置されている。
中央教会は「聖都」と呼ばれる特別区に存在する。聖都は世界の中心である。
権力は中央教会に集中しており、本作に登場する「典礼局」や「聖典管理局」、その他「聖傘審査委員会」など重要な組織を要し地方教会以下にはその権限は与えられていない。
また、中央教会直下に神聖エルハベル統一政府や軍隊を要している。
教皇と数名の枢機卿からなる枢機卿団がトップに君臨している。

※神聖エルハベル統一政府は政治の実務を行う。教会と同じように、地方ごとに政府機関が置かれピラミッド型の構造を持つ。実務につくのは主に旧来の王侯貴族。また、かつて世界が統一されていないころの国境を元に区分されており、それぞれの長を王と呼ぶ。

<教皇>
年齢は一万歳を超えるとされている。もちろんそんな話は信じられておらず、市民からは「万年教皇」と揶揄されている。

<創世記概要>
はるか昔、万物の長とおごり高ぶった人間に対し神が怒り、「悪意」を地上に降らせた。
生まれながらにして神の声を聴くことができた聖者エルハベルは、神から傘を授かり「悪意」からその身を守るように教えられた。
エルハベルは世界を練り歩き、その傘で正しき者たちを「悪意」から守った。
百億を超えていた人口はそのほとんどが失われ、エルハベルは救世主として残された人類を導いていった。
この救世を境にして「聖傘歴」がはじまり、聖傘歴以前の人間を旧人類、以降を新人類としている。

<エルハベル>
性別や生没年は不詳。
神聖エルハベル教の創始者とされるが、聖典にエルハベルの言葉(教え)は一切残されていない。ただその救世の行動記録のみが残されている。

<悪意>
おごり高ぶった人間(旧人類)に対して神が与えた罰であり、その後の正しき者たち(新人類)への試練とされている。
妖怪、化け物、悪魔、悪霊といった存在だけでなく、疫病や怪我、不作、自然災害、さらには悪態や憎悪、嫉妬など負の行動・感情を総称するものである。
それらはすべて「空」からやってくるとされている。

<聖傘>
教会のシンボル。エルハベルが神から授かったとされる。唯一許された偶像。司祭服の意匠などにも。

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<教義他>
「空」全体を神として崇めている。星々はすべてが神の心体を構成するものである。
そのため、空をみだりに眺めたり、空に近づいたり、空について多く語ることは忌避される。
例えば、音楽、絵画、小説などで空を表現する場合、中央教会聖傘審査委員会の審査が必要となる。不可とされてもなお発表する場合は所定の刑罰が科される。
また、空に近づくような職業(建築業など)についても教会による認可が必要となる。
憲法においても、第一条は空に関するものである。

□その他
・世界は神聖エルハベル教会によって支配されており、独裁ともいうべきものではあるが、空に関する事柄以外についての締め付けは比較的緩く、市民の人権や言論、自由の多くは保証されている(例えば、教皇を万年教皇と揶揄したところで特に処罰されることもない)。治安維持や生活困窮者の保護にも積極的であり、王侯貴族による搾取や汚職などにも厳しく対処することもあって、市民の多くは教会による支配を受け入れている(もちろん、取るに足らない小さな不満はあるが)。
・レジスタンスや異教徒などの反教会組織も存在する。ただし、上記の理由から市民の賛同は得られず、また蜂起したところで、圧倒的な教会の軍事力の前に屈するしかない。
・「悪意」はいわゆるオカルトとして捉えられている。当然、市民の多くはその存在を否定しており、ただ悪いことが起こったりした場合に「悪意が降りてきた」などと表現する程度である。
・『ORIFICE-オリフィス-』における「マウェッタ」のような「悪意」の存在は、市民は当然のこと教会の人間のほとんどにも知らされていない。
・教皇直属に「悪意」に対抗する組織が存在する。この組織は世界各地に派遣され「悪意」を殲滅することが目的。教皇(及び教皇に権限を与えられた枢機卿)のみが動かすことができ、その存在もトップシークレットとなっている。本組織の管掌範囲は「悪意」だけにとどまらず、教会に仇なす者の暗殺や密偵など、教会の裏の仕事を任されている。
・「空」を畏れ敬うため、市民は晴れの日(星々=神の心体がさらけ出されている)を「天気が悪い」と表現し、外出を避ける傾向にある。
・地理的に中央教会(聖都)に近いほど、教義をしっかりと守る傾向にある。例えば『ORIFICE-オリフィス-』の舞台であるナハルのように聖都から遠く離れた地方では、そこまで空を忌避することもない。

 

2.「ORIFICE-オリフィス-」開発裏話

<固有名詞>
今作のキャラクターや町の名前はヘブライ語から取っています。ヘブライ語を選んだ理由は特にありません。なんかかっこいいかなって。

日本語訳は以下のとおりです。一応、日本語にしてもイメージが合うように選んでみた感じです。
シャハル ⇒ 夜明け
エラ ⇒ 女神
ミシュマル ⇒ お守り
マイム ⇒ 水
ショコラダ ⇒ チョコレート
ナハル ⇒ 川
マウェッタ ⇒ 死

<タイトル名の変遷>
なんか洋館でお化けが出てくるゲームにしよ! みたいなノリではじめた今作の制作。
最初のタイトル名は「呪いの館」でした(今でもプロジェクト名はnoroinoyakataです)。もちろん、そのまま採用するつもりはありませんでした。

で、ある程度ゲームが出来上がった段階でタイトル画面を作成するに当たって考えた案が「レクイエムをもう一度」でした。

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このタイトルで引き続き制作を続けていたのですが、なんだかしっくりとこないなーと。タイトル名がありがちでインパクトがない。タイトル画像もなんか間延びしてデザインしにくいし、雰囲気と合わない。
というわけで、デザインしやすいように一単語にしようと思い立ち、作中からワードを拾って「ORIFICE-オリフィス-」としました。フォントもいろいろと試行錯誤して、今のものに落ち着きました。ホラー感が出ていれば幸いです。
↑のタイトル案の背景にある女性の横顔は意外と気に入ったので、アプリアイコンに流用してます。
ちなみに、オリフィスってのは作中で語られている物以外だと、工業用語だったり物理用語だったりする(というかそっちのほうが有名みたいです)ので、検索すると難しいお話がたくさん出てきます。ダムとかエンジンとか。

<ショコラダについて>
作中で使用しているキャラクターの顔グラフィックはこんな感じでまとめてあります。

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お気づきだろうか。

そう、ショコラダの初期デザインはこんな感じでした(一番下)。
これじゃあ、あんまりだと。ブサイクじゃなくてブサカワイイんだよ、と。
そんなわけで、描き直して描き直して、今のデザインに落ち着いた感じです。が……、まだちょっと納得いってません。
ちなみに、3Dモデルは初期デザインのままです。顔とかアップにされると困ります。

以上です。他にもいろいろと書きたいことはあったのですが、なんだか開発裏話というか言い訳染みてきたので省略ということで。
それでは。