最強水草アナカリスを紹介してみる

どうも、solaです。

一ヶ月ほど前、とある理由からボトルアクアリウムをはじめました。過去にアクアリウムをやっていましたが、ボトル飼いはほぼはじめて。生体や水草についていろいろと検討したのですが、アナカリス(オオカナダモ)は、最初から入れることに決めていました。アナカリス、大好きなんですよね。

■アナカリスの特徴

・とにかく安い

昔から金魚のお供(金魚藻)として一般的なためか、比較的安価です。またガンガン増えるので、一度購入してしまえばずっと使い続けることができます。お財布にやさしいですね。

・とっても丈夫

水質、温度の変化にかなり強いです。もちろん、急激な水質・温度変化では、さしものアナカリスも枯れてしまいますが、それでも水草の中ではトップクラスに丈夫です。同じ金魚藻として人気のマツモは、水道水の塩素に弱い(ハゲる)ですが、アナカリスは比較的塩素にも強いです。もちろん、金魚やザリガニなど、金魚藻を好んで食べる生体には弱いですが。

・生長が早い

光量が少なくても結構育ちます。日光を当てれば、めちゃくちゃ伸びます。春~夏だと一週間で五~十センチは軽く伸びます。CO2の添加や肥料は必要ありません。冬季以外なら、バケツに汲んだ水にアナカリスを浮かべてベランダなどに放置しておくだけでガンガン伸びていきます。

ただ、人によってはこの成長の早さがマイナス要素だったりもします。すぐに伸びてモッサモッサになるので、他の水草の成長やレイアウトに影響を与えるのです。見た目を気にする場合、トリミングが大変です。また、あまりにも放置しすぎて水槽いっぱいになれば、生体にとっても邪魔でしょうし、夜間の酸素量にも問題が出てきます(当たり前ですが水草は光合成しないときは呼吸によるCO2の吐出がまさります)。

・水が綺麗になる

成長が早いことにも関係するのですが、水槽内の有機物(過剰な栄養分、富栄養)をよく吸収してくれるので水質の安定に寄与してくれます。アナカリスは有茎草と呼ばれていますが、この仲間(ロタラ、マツモなど)は基本的に成長が早く水を綺麗にしてくれます。

・レイアウト自由自在

植えようが、浮かせておこうが、水上に出そうが自由です。生体の隠れ家や寝床、交尾用にと、状況に応じて利用できます。ちなみに浮かせたほうが成長は早い気がします。

・きれい(個人的に)

育て方にもよりますが、鮮やかなグリーンとひらひらとした葉が美しいです。また、水上に出た葉からは白い花が咲きますが、これがまたかわいらしいです。

 

■アナカリスの育て方

何をしようがめったに枯れることはありませんが、個人的な育て方のコツを紹介します。

・手っ取り早い増やし方

前述のとおりですが、冬以外なら、バケツにアナカリスを浮かべ外に放置しただけでも増えます。直射日光は午前中の間だけとか、一日2~3時間程度に抑えるといいです。とにかく、急激に温度が上がることだけは避けてください。特に夏場はボウフラがわくので注意してください。また、水換えをちょくちょく行います。水道水にはある程度養分が含まれているためです。カルキは抜いたほうがいいかと思います。冬場は、水面が軽く凍る程度であれば枯れることはありません。ただし、増えることもありません。

当たり前ですが、生体と一緒にすることで、その生体の出すフンや残り餌などが栄養分になるので、さらに生長が早まります。個人的には、外に放置した睡蓮鉢やビオトープで増えるアナカリスが最も立派で綺麗に育ちます。ちなみに、底床に植えるよりも、水中に浮かべていたほうが早く生長する気がします。

・株分けの方法

適当に半分に切っても問題ありません。どちらも伸びますが、捨てるのであれば根本の方を捨てます。

ある程度成長したアナカリスをよく見ると、茎から新芽が顔を出していたり、根(白くてひょろひょろしたもの)が伸びている箇所があるはずです。そこで株分けするのをオススメします。

IMG_0972

ちなみに、新芽はある程度(五センチくらい?)伸びてから株分けしたほうが、その後の生長が早いです。

アナカリスの根ですが、節の途中からひょろひょろと伸びてくるのであまり人気がありません(浮かべたアナカリスから底床に伸びる根っこはそれはそれで趣があるんですけどね)。この根っこ、実は取り除いてしまっても大丈夫なのです。見た目重視の人は切り取ってしまいましょう。

また、レイアウトの話になりますが、根の部分で切り分けた後、根が残っている方の株を底土に植える(根が土に埋まるようにします)と固定しやすいです。底土に植えたいけど、浮いてしまって難しいという方は試してみてください。

・枯れるサイン

まず、新しく立ち上げたばかりの水槽や、水質の著しく異なる水槽へアナカリスを移した場合、生長しなかったりすでに生えている葉っぱが枯れてしまうことがありますが、これはある意味で正常です。新しい水質に慣れるまでにそれなりに時間がかかるのです。そのまま放っておくと、新しい芽が生えてきます。一度目が生えれば、後はガンガン生長するはずです。※水草全般そうですが、これを”スイッチが入る”と言ったりします。

葉が黄色→茶色と変色すると、枯れるサインです。そのまま放置しておくと、葉が半透明になり落ちます(そのため、”溶ける”と表現されたりします)。アナカリスの枯れる原因ですが「葉の部分を土に植えた」「オモリで押さえつけてある」「生体に食べられた」などであれば、水槽内環境上の問題はありません。もし、何もしていないのに急にアナカリスが枯れた場合は、水質や水温に注意してください。

葉が枯れると、そこからもう一度生えることはありません。ただ、茎が残っていればそれが伸び、新しく葉っぱが生えてきます。そのため、枯れはじめた場合には、光量を増やしたり栄養剤を添加してみるのもいいかもしれません。

ただし、ボトルアクアリウムのように水量が少ない場合、栄養剤の添加はやめておいたほうが無難です。富栄養状態になり生体に深刻なダメージを与えます。上記の、バケツ法で増やしてみてください。

※注意事項

アナカリスに限らずですが、店売りの水草には農薬が使われている(残っている)場合があります。農薬が原因で生体が死んでしまう事故がよく起こります。店員さんへの確認や、水草の洗浄をしっかりと行ってください。

■まとめ

以上、愛するアナカリスについて語ってみました。個人的に生体が主で水草は従でレイアウトをあまり気にしないため、アナカリスは重宝しています。何度もいいますが、めちゃくちゃ丈夫なので、初心者の方におすすめですし、バランスドアクアリウムにうってつけの水草ではないかと思っています。同じ金魚藻に、マツモと呼ばれるものがあります。こちらもアナカリスと同じくらい丈夫です(一部で神とあがめられています!)。見た目で好きな方を選んでもいいかもしれませんね。

それでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA