バランスドアクアリウム(?)でレッドビーシュリンプが抱卵しました

前回の記事で紹介した8Lタッパー水槽(ろ過、エアレーションなし)ですが、結局レッドビーシュリンプを導入することにしました。

パイロットのアカヒレも調子がよく、水も出来てきたのでミナミヌマエビを買いにアクアリウムショップに寄ったところ、レッドビーシュリンプがかなり安く売っていたんですよね。もちろんグレードは低いのですが、別にレッドビーシュリンプで一山当ててやろうとか思っているわけではないので問題なし。

むしろ問題があるとするのならば、レッドビーシュリンプの飼い方です。元々、エビ自体が水質・水温の変化に弱くちょっとバランスが崩れると簡単に全滅しちゃいます(逆に一度安定すればかなり強いです)。レッドビーシュリンプは比較的、水質に敏感な方です。また、低温には強いのですが高温には覿面に弱いです(20度後半くらいから厳しくなるそう)。そのため、基本的にフィルターによるろ過やエアレーションは必須といえます。

ただ、これから涼しくなるし、タッパーの水量的に4匹程度ならいけるかもしれないと思い購入しました。無濾過でレッドビーシュリンプの長期飼育を行っている方もちらほらいますが、来年の夏までには新たに水槽を立ち上げてそちらに引っ越すつもりです(結局、ボトルアクアリウムがキッカケでアクアリウム熱が復活してしまいました)。

で、自己流バランスドアクアリウムでレッドビーシュリンプを飼いはじめたわけです。

そういえば、バランスドアクアリウムという言葉を使っていますが、これ、人によって大分定義が異なります。「人間の手を一切入れずに水槽(または池、ボトル)内だけで生態系が完結するもの」が至高ではあるのでしょうが、室内である限り蒸発分の足し水は避けられませんし、魚の場合は餌やりも必須でしょう(エビに関してはコケだけでまかなえます)。ちなみに、バランスドアクアリウムの提唱者も、ヒーターなんかは導入していたみたいです。

そんなわけで、私なりのバランスドアクアリウムとは「フィルター(ろ過)、エアレーション、ヒーターといった補器全般を使用しない」「できる限り放置状態にするが、ある程度手は加える」程度のものだと思っていてください。「ある程度手を加える」とは、魚へのエサやり、水換え(最終的な硝酸塩の排出目的)、伸びすぎた水草のトリミングなどです。後、生体の調子が悪くなればろ過やエアレーションも積極的に行います。アクアリム歴は大したことはありませんが、過保護にいろいろと手を加えるよりも、放置している水槽の方が調子がいいことが多いので、こんな感じのスタンスで行く予定です。

ちょっと話がそれましたが、レッドビーシュリンプ四匹導入後、残念なことに一週間ほどで一匹落ちてしまいました。ただし、残りの三匹についてはかなりいい調子でした。

水換え以外はほぼ放置。モスマットはモサモサ、アナカリスも伸び放題、水カビに侵食されそうだったアヌビアス・ナナも復活、ミズミミズやケンミジンコも湧いてきました(通常、水質の悪さの指標になりますが、バランスドアクアリウムという観点で言えば悪くない傾向です)。壁面がコケで覆われているので見た目は最悪ですが、レッドビーシュリンプや石巻貝の餌になるわけですし、嫌な臭いもしません。かなりいい環境だとは思うんですが、ひとつ気になることがあって、結構脱皮するんですよね。実は昔、ろ過ありエアレありでレッドビーシュリンプを飼っていたのですが、全滅させてしまったことがありました。原因は確実に水合わせの失敗だと思われますが、この時、脱皮する個体がかなり多かったんです。

なんだか嫌な予感もしますし、平行して同じ飼育水で立ち上げていたプラケース(水量12L超。別の記事で紹介したいと思います)に移そうと、水草を抜き、モスマットを外し、水を抜き、二匹捕まえ、最後の一匹を網で追いかけ……そこで気付きました。この最後に追い掛け回していた個体、抱卵していました!

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相変わらず汚い写真、しかも見辛い角度で申し訳ないです。側面がスモークのタッパーなので横から撮影できず>< ズームしたら抱卵してるの見えないかなあと思ってたけどそうでもなかった。

とにかく、この子が抱卵個体です。まだ卵は黒いので抱卵数日といったところでしょうか? 他のビーよりも色が薄くて動きが鈍く、モスマットにずっと引きこもっていたのでもうすぐ死ぬのではと思っていました。よく観察すると、足を必死に動かして卵に水を送っていたり結構元気そうです。

そんなわけで、急遽タッパー水槽を元通りにしたわけですが、いじくり回してしまったことで大分ストレスになっているのではないかと不安です。なんとかこのまま孵化までいってもらいたいものです。

それでは。

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